「箱根駅伝を走る駅伝ランナーはランニングに短パンだけど寒くないの?」
冬の箱根なんて、本当に寒そうですよね!
1月の箱根は、雪が降っている時もあります。
観光なら、ダウンコートにマフラーくらいは必須。
それなのに、各区間を走るランナーがあんなに薄い格好で全力疾走するなんて…
ジャージで走ったほうが良いんじゃないの?
この記事では、箱根駅伝で走るランナーは寒くないのか、箱根の気温などを交えてご紹介します。
1月やお正月の箱根の気温は?
箱根駅伝のスタート地点となる東京の1月の平均気温は、5.8度です。
箱根自体は東京よりも南西にあり、熱海や小田原などみかんの産地で温かいと思われる観光地も近くにあります。
しかし、箱根自体が山の中腹にあり、標高が100m上がるごとに0.6度下がっていくのです。
箱根湯本は3.6度、
仙石原付近はマイナス0.3度となります。
東京の気温よりも約6度ほど下がってしまうと思ってください。
箱根付近の沿道で応援するときは、ヘビーアウター、マフラー、手袋を用意しましょう。
箱根駅伝を走る駅伝ランナーは寒くないの?
駅伝を含め、陸上選手はいつもランニングに短パンのイメージですよね。
走る速度にもよりますが…
実は、フルマラソンが3時間30分を切るような速いランナーの場合、6.2度が一番パフォーマンスの高い気温と言われています。
世界のマラソン大会を調べた結果、だいたい6~8度がマラソンにおいてベストパフォーマンスが出せる気温なのです。
より遅いランナーだと、低い気温にさらされる時間が速いランナーの2倍程度になってしまいます。
10度以上の方が、体が冷えなくて良いでしょう。
マラソンランナーの端くれである私も、1月のハーフマラソンであれば気温が10度前後なら半袖にタイツでも十分。
長袖だと途中で脱ぐわけには行きませんので、スタート地点ではアームカバーを装着します。
手袋も途中からはいらなくなるくらいです。
また、箱根駅伝に出るほどのランナーであれば抵抗の少ないウェアで走るほうがより速く走れます。
箱根駅伝のランナー、寒くなくても低体温症には注意!
ただし、以前の箱根駅伝の大会でも低体温症で倒れる選手が出てしまいました。
2015年大会では、駒沢大学の馬場選手が芦ノ湖へ向けた山登りの途中で低体温症になり、途中フラフラになりながらタスキを繋いでいきました。
低体温症は、選手の汗が気化熱で冷やされすぎてしまい、体温が思いの外低下してしまう症状のことです。
走っているだけでもかなり自分で風を起こしている状態になりますが、箱根の山登り区間ではかなりの強風も吹いているときも多いです。
「汗が気化熱で冷やされる」「強風」「低温」などの条件が重なると低体温症のリスクが非常に高まります。
今年の箱根駅伝では、そのような選手が出ないように万全の対策を立ててほしいところです。
まとめ
毎年恒例、お正月の箱根駅伝を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
>>箱根駅伝はなぜ正月?寒い真冬の元旦にわざわざ走る理由はあるの?
駅伝ランナーが走るのに適した気温は6度前後であり、東京付近の1月の平均気温はちょうど6度前後ではあります。
しかし、箱根の仙石原付近はマイナス0.3度とかなり寒くなり強風も吹くため、箱根を何度も走り慣れているランナーでも条件が重なると低体温症になってしまうことがわかりました。
箱根駅伝を現地で観戦する方は、防寒対策をしっかりして行きましょう!
駅伝ランナーと同じように走ってみたい方は、自分の走る速度と現地の気温をしっかり把握し、低体温症にならないよう気をつけましょうね。
では、楽しいランニングライフを!