【東京オリンピック】MGCで決定したマラソン代表選手は誰?経歴をご紹介!

「9月のMGC、設楽選手すごかったね〜。最後の中村選手のスパートも余裕があった!」

2020年の東京オリンピックに向けて、いよいよ男女のマラソンの代表選手が決まりましたね!

今までの選考方法ではいくつかのレースの結果をみて話し合いで決めていましたが、今回は(MGC)マラソングラウンドチャンピオンシップでの一発勝負で、3名のうち2名の代表選手が決まりました。

今回の記事では、誰が代表選手になったのかということと、それぞれの選手の経歴をご紹介します。

また、残り一名の選手がどのように決まるのかを調べてみました。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)での激闘を覚えていますか?

天候は晴れ、気温25度、湿度72%、風速2メートルという条件でした。

朝と昼の気温がだいぶ落ち着いてきたものの、午前8時50分のスタートということで、徐々に気温が上がっていき、雲一つなかったので日差しもわりと強かったようです。

マラソンといえば、基本的にシーズンは冬になります。

どの選手も、夏よりも冬の方がない方がタイムが速いものです。

そのことから、季節に合わせた調整をそれぞれが行っているはずでした。

しかし、設楽選手はスタートから日本記録を上回るスピードを出しながら、35キロまでトップを走っていました。

最近では、後半にペースを上げていく「ネガティブスプリット」が主流のため、観客の陸上ファンの人々は大変驚いたのではないでしょうか。

設楽選手は1度も後ろを振り返らず、1キロごとに沿道にチームの仲間がおり、

「後ろ何秒後に先頭集団がいる」

などと情報を伝えてもらっていたようです。

残念ながら37キロ付近で約10名の第2先頭集団の中に吸収され、最終的にはペースが落ちてしまい、集団から引き離されてしまいました。

その中から抜けて出てきたのは中村選手と服部選手、大迫選手です。

中村選手は今回期待されていた「BIG4」の中に入ってはいませんでしたが、最後の3キロ程度も顔の表情は余裕たっぷり。

2位以下を大きく引き離してのゴールとなりました。

結果、1位は中村選手、2位は服部選手。3位は大迫選手でした。

女子についてもお伝えしていきます。

女子は、まず参加人数が少なかったですね〜。

絶対的実力の選手がいないことと、参加選手が少ないことからスローペースが予想されました。

スピードのある松田選手と鈴木選手を中心としたレース展開が予想されていました。

レースが始まると、出場選手中最年少の一山選手が仕掛けます。

20km過ぎから、今度は前田選手が集団から飛び出して独走状態となりました。

ペースメーカーがいないレースの中で、自力でペースをつくり安定した走りを見せた前田選手が後続との差を広げてそのままゴールし1位でした。

後続争いは、「自分のペースを守る意味で離れた」鈴木選手が2位をキープします。

3位と差を広げるも、終盤ペースの落ちた鈴木選手に対して小原選手がその差を詰めていきます。

しかしその差を逆転するには至らず、鈴木選手が小原選手を4秒差で逃げ切り2位となりました。

小原選手は、ファイナルチャレンジの結果待ちとなりました。

東京オリンピックマラソン男子は、中村・服部の2名!

1位 中村匠吾(26=富士通)2時間11分28秒

2位 服部勇馬(25=トヨタ自動車)2時間11分36秒

3位 大迫傑(28=ナイキ)2時間11分41秒

中村と服部の東京五輪出場が内定。

中村匠吾選手の経歴は?どんな選手?

中村匠吾選手は1992年9月16日生まれの26歳、三重県四日市出身の陸上選手です。

上野工業高校から駒澤大学経済学部を卒業し、富士通陸上競技部に所属しています。

大学入学後は目立った活動はありませんでしたが、3年時に駅伝や他の場面で強さを見せていきました。

駒澤大学で駅伝部に所属し、駅伝の大学三大駅伝の中、出雲駅伝、全日本大学駅伝、残りの箱根駅伝でもすべて一区の区間賞を獲得しました。

大学卒業後は、富士通に入社して2016年には世界ハーフマラソン日本代表に2大会連続で選出されました。

2018年3月に初マラソンに挑戦しました。

この琵琶湖マラソンでゴールタイムが2時間10分51秒、かろうじてマラソンGRAND CHAMPIONSHIPの出場権を獲得しました。

2018年のベルリンマラソンで2度目のフルに挑戦し、2時間8分16秒と自己記録を2分35秒更新。

今回のマラソングランドチャンピオンシップで先頭集団の中から抜け出し、1位でゴールしました。

気温が高く、悪条件の中で良い走りを見せる選手のようです。

東京オリンピックもおそらくは大変な酷暑の中行われる予定なので、中村選手の確実な走りが楽しみですね。

服部勇馬選手の経歴は?どんな選手?

服部選手は1993年11月13日生まれの25歳、新潟県十日市の出身で、仙台育英高校を卒業した後、東洋経済経済学部を卒業しています。

現在はトヨタ自動車に所属しています。

仙台育英時代は青森のインターハイ5000メートルで5位入賞を果たしています。

高校卒業後は東洋大学に進学し、駅伝メンバーとして活躍しました。

出雲駅伝では5区を担当し、区間記録を樹立しています。

箱根駅伝では2区を担当し、区間3位を走り、東洋大学の往路優勝総合優勝に貢献し、2区の区間賞も獲得しています。

マラソンは2016年に初めて東京マラソンにデビューを果たし、全体の12位でゴールしました。

大学卒業後はトヨタ自動車に入社し、2017年にも東京マラソンに参加しました。

2時間10分を切っています。

2018年の福岡国際マラソンにおいて、2時間7分27秒を達成し、14年ぶりに、日本選手の優勝を果たしました。

それに伴い、MGCマラソングラウンドチャンピオンシップの出場権を獲得しています。

東京オリンピックマラソン女子は、鈴木の2名!

1位 前田穂南(23=天満屋)2時間25分12秒

2位 鈴木亜由子(27=日本郵政グループ)2時間29分02秒

3位 小原怜‎(28=天満屋)2時間29分06秒

前田と鈴木の東京五輪出場が内定。

前田穂南選手の経歴は?どんな選手?

前田穂南選手は、1996年7月17日生まれの23歳、兵庫県尼崎市出身で大阪府の陸上強豪校である大阪薫英女学院高等学校に入学しました。

高校卒業後、岡山市の実業団チーム天満屋へ入社し、陸上競技部に所属します。

高校時代は周囲の選手が速かったため、全国女子駅伝の都大路を走ることはできませんでした。

実業団入りした後、高校では1度も走ることができなかった、都大路に9区アンカーとして出走します。

マラソン歴は2017年1月29日の大阪国際女子マラソンで初マラソンを走り、2時間32分19秒の12位でゴールしています。

その後、2017年8月27日の北海道マラソンに国内招待選手として出場します。

2時間28分48秒で優勝し、その結果マラソングランドチャンピオンシップの出場権を獲得しました。

その後も2018年の大阪国際女子マラソンに国内招待選手として出場し、ベルリンマラソンにも出場、翌年の東京マラソンにも出場しました。

鈴木亜由子選手の経歴は?どんな選手?

鈴木亜由子選手は1991年10月8日生まれの27歳、愛知県豊橋市出身で愛知県率時習館高等学校に進学しました。

陸上に本格的に取り組むようになりましたが、足の甲の疲労骨折をして手術を受けたこともあります。

大学は名古屋大学経済学部に進学し、男子選手と一緒に走れる環境で練習を進めていきました。

その後、日本郵便に入社し、日本郵政グループ女子陸上部に第1期選手として参加しています。

女子5000mや女子1万メートル選手となり、リオデジャネイロオリンピックの選手に選ばれました。

ただ、怪我を理由に1万メートルを欠場し、5000メートルでも良い結果が出せず、決勝進出には至りませんでした。

そして、2018年8月26日の北海道マラソンで初めてフルマラソンに挑戦しました。

最終的には2時間32時間28分30秒で1位になり、初マラソンで初優勝とともにマラソングラウンドチャンピオンシップの出場権を獲得しました。

マラソン代表3名残り1名は、どんな方法で決まるの?

今回のMGCでは、3名のオリンピック選手代表の中の2名が決定しました。

3人目の代表者は、今年の冬以降に行われるMGCファイナルチャレンジで決めることになります。

この大会で男子は2時間5分49秒、女子は2時間22分22秒という規定記録に該当する選手が出なければ、MGCで3位の選手が3人目の内定者になります。

対象となるのは、男子は福岡国際マラソン、東京マラソン、琵琶湖万一マラソンの三大会、女子はさいたま国際マラソンと大阪女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソンの三大会になります。

まとめ

以上、東京オリンピック選手代表に決まった選手の紹介と今後のマラソンファイナルチャンピオンシップについてご紹介しました。

今回は多くの選手が書いていたナイキのランニングシューズも大注目です。

ズームXヴェイパーフライNEXTパーセントを着用して出場した選手が男子1位、2位、女子2位を獲得しました。

箱根駅伝で多くの選手が履いていた、ズームヴェイパーフライ4%は雨に濡れると重くなってしまいます。

そのため、ナイロン素材を使用し濡れた路面に対応するためアウトソールの水を深くしているのだそうです。

ナイキの公式ショッピングサイトや、東京原宿のナイキ原宿など1部取り扱い店舗で販売中、価格は2万7500円です。

マラソン周辺の技術革新も目覚ましいものがありますね。

来年のマラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジも大注目です!

ではまた✩