(Wikipediaより)
「開会式のプラカードはJAPAN?それとも日本になったの?」
「三島弥彦のオリンピック短距離走の結果は?メダルは取れたの?」
前回の、いだてんあらすじ第10話では、やっとストックホルムに着いた、金栗四三と三島弥彦の練習の様子をお伝えしました。
今回やっと、日本初参加のストックホルムオリンピック本番を迎える回になります!
まず、陸上競技は三島弥彦の短距離走のから始まります。
その前に、オリンピックの開会資金おプラカードの表記をどうするのか、その解決から場面は始まります。
今回のいだてんのあらすじネタバレでは、三島弥彦は短距離走でメダルを取ることができたのか?その勇姿を見て四三はどう感じたか?といった点についてお知らせしていきます。
いだてんのネタバレとあらすじ・第十話はこちら↓
>>いだてん第十話あらすじネタバレ結末感想!ストックホルムでの練習に四三と弥彦が挫折…!
目次
いだてん第十一話あらすじとネタバレ!開会式のプラカードはJAPAN?それとも日本になった?
プラカードに国名をどう表記するかという問題は、簡単には解決しなかった。
当日はプラカードを持つが、「日本」でなければ出場しないという。
「すいません、俺は頑固な肥後もっこすだけん」
すると、最初はジャパンがいいと言っていた弥彦が四三に賛同し始めた。
「四三君、僕は戦友だ。国名が違ったら共に戦えない」
四三は、自分のこれまでを皆に語って聞かせる。
「故郷を離れて上京し、東京から大陸を渡って一ヶ月くじけそうになるたびに熊本の人々や東京高等師範学校の面々の顔を思い出して乗り越えてきた。俺はジャパン人じゃなか。日本人です」
黙って聞いていた嘉納治五郎が、突然立ち上がって叫んだ。
「頼もしい!」
自分の到着が遅れたせいでみんなの気持ちがバラバラになったのかと思っていた。
しかしそうではなく、互いに認め合っているから意見をぶつけ合えるのだと治五郎は思った。
「これこそ相互理解!私の不在が君たちに成長を促した。遅れてきて大正解だ」
そして治五郎は筆を取り、プラカードに表記する国名を書き記した。
いだてん第十一話あらすじとネタバレ!三島弥彦の短距離走の結果は?メダルは取れたの?
7月6日開会式当日は、風一つない快晴だった。
入場行進を前に、スタジアム横の広場には28カ国3000人の代表が集まった。
イギリス、ロシア、アメリカの選手団は100人を優に超えるが、日本は四三と弥彦の2人、治五郎と大森がいても4人にしかならない。
そこで、京都帝国大学からベルリンに留学中の田島も呼び寄せられていた。
まだダニエルも遠目には分からないからと行進に加わり、安仁子はカメラ係として観客席から観覧することになった。
午前10時半、スタンドを見る2万人の各地に迎えられて入場行進が始まった。
四三はプラカードを、弥彦は国旗を持って行進する。
観客席から声援を送る安仁子に応えて、四三はプラカードを掲げた。
開会式の後すぐ、弥彦が出場する100mの予選が始まった。
レースを控えた弥彦がロッカールームで緊張と戦っている頃、東京の三島邸では3週間前に弥彦が投函した絵葉書が届いていた。
「戦意喪失、西洋人の脅威に怯えるばかりでとても走る気になりません。御母上兄上、これが最後の便りになるかもしれません」
突然和歌子がシマから絵はがきをひったくり、
「心配せんでよか。弥彦は勝ちます。薩摩隼人の底力を見せてやります。そう書いてあるでごわす」
和歌子は笑い飛ばして絵はがきを懐にしまった。
「字など読めなくても、息子の本心はわかります。弥彦は必ず勝つ!」
スタジアムのロッカーでは危機迫る表情の弥彦に大森が言葉をかけていた。
「三島くん短距離はタイムを競う競技だ。つまり敵はタイムのみ。一緒に走る選手のことはライバルではなくタイムという同じ的に立ち向かう同志と思いたまえ」
「ありがとうございます」
そして弥彦は、四人の選手とともにスタートラインに並んだ。
号砲とともに弥彦がスタートを切ると、四三は観客席から懸命に声援を送ったが弥彦はすぐに他の選手に引き離されて最終位でゴールしてしまった。
一位の選手には、十メートル以上以上の差をつけられてしまった。
しかし四三と嘉納五郎、安仁子がロッカールームに行くと、レース後の弥彦は笑顔を浮かべていた。
「自分の最高記録を出したんだから、成功だと思っています」
弥彦の記録は11秒8、100メートル走で12秒を切ったのは初めてだった。
「四三君、日本人にはやはり短距離は無理のようだ。君にかかっている。頼んだぞ」
ロッカールームを出ると四三は大森に、翌日の一万メートル走を棄権すると告げた。
マラソン1本に絞って、弥彦の無念を晴らそうと決めたのだ。
4日後に、弥彦は200メートル走の予選にも参加した。
しかし結果は惨敗だった。
それが日本の新聞で報じられていた。
いいだてん第十一話あらすじとネタバレと結末!三島弥彦の最後の晴れ姿、400mの結果は?
その後大森の容態が悪化し、マラソンの本番が近づく中、四三は1人でトレーニングに励んだ。
スウェーデンの夏は暑く、四三はレースに備えて練習の距離と時間を減らすことにした。
時間に余裕が出来ると、自然と故郷のことが頭に浮かんだ。
400メートル走の予選前日、弥彦に
「日本人はやはり短距離は無理のようだ」
という言葉の真意を尋ねた。
「言葉通りさ。日本じゃ無敗の僕が、100メートル、200メートルで圧倒的な敗北さ。敗北しても走れることは僕は楽しい。こうなったら徹底的に負けてやるさ」
四三は、俺がモヤモヤしたものが居座っていると言い、それを西洋人は「プレッシャー」だと弥彦が教えた。
西洋人もモヤモヤしているとは、四三は夢にも思わなかった。
翌日の400メートル走予選で四三は大森に代わって弥彦のコーチ役を任された。
レース前に弥彦からカメラを渡され、走る姿を正面から撮影してほしいと頼まれた。
四三はゴール付近で待ち構えた。
いざ予選が始まって弥彦がスタートラインに並ぶと、選手は弥彦の他に1人しかいなかった。
エントリーしていた5人のうち3人が直前に棄権した。
予選通過は2位までなので、完走すれば準決勝に進むことができる。
号砲が轟き、見事なスタートダッシュをしたがレース中盤で追い抜かされてしまう。
それでも弥彦は最後まで全力で駆け抜けた。
その姿に見とれるあまり、四三はシャッターを切るのも忘れてしまった。
弥彦の記録は56秒、羽田の予選から3秒以上も縮めることができた。
よくやったと嘉納治五郎が声をかけたが、
「十分走ったので察してください」
と言い、弥彦は400メートルを棄権することにした。
マラソン競技当日、四三が運河の水で冷水浴をしていると、弥彦がやってきて一緒に水をかぶり始めた。
「三島さん400メートル、見事な走りでした。俺も三島さんのように笑ってゴールします」
四三はそう決意していた。
いだてん十一話の結末は、三島弥彦が陸上競技の短距離走に参加、、金栗思想はフルマラソン参加に向けて闘志を燃やす場面でした。
いだてん原作とあらすじとネタバレ第十一話・まとめと感想
以上、いだてん第十一話あらすじとネタバレと結末・感想!三島弥彦は短距離走でメダル獲得できたの?をお送りしました。
マラソンで世界記録を出した四三と常に比べられていた弥彦。
ヨーロッパ人がどれほどの能力があるかも分からなかった故に、ストックホルムピックで萎縮してしまう弥彦は見ていて辛いものがありました。
スポーツという言葉を知らない人々がほとんどだった時代に、オリンピックに参加する初めての日本人だったのですから仕方がありません。
先駆者がいたからこそ、現在の日本では多くの人たちがスポーツを楽しみ、オリンピックに何百人も参加することができると思うと…ストックホルムオリンピックに参戦した2人には感謝しかありませんね。
次回、金栗思想は三島弥彦の無念を晴らしてくれるのでしょうか?
他の男性に嫁いでも、四三のマラソンを応援してくれるスヤの姿が見られそうですね!
次回第12話のいだてんの原作、あらすじとネタバレはこちらです↓
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では、楽しいランニングライフを!